モルシージャ。マラガのバルにて



『血入りの腸詰め、モルシージャ』


 腸詰めと言えば、代表とされるのがソーセージやサラミ。
日本でも大人から子供まで親しまわれています。しかし、ここスペインでは、
とっても変わった驚くような腸詰めがあります。
それは、「モルシージャ」(モルシーリャ)といって、何と「豚の血」をそのまま、
挽肉と一緒に腸に詰めたものなのです。
血!?と聞いても、あまりピンと来ない人も多いとは思いますが、普通のサラミが
赤色をしているのに対し、モルシージャは黒色をしており、初めて見た時は、
一瞬、口にするのをためらってしまいました。
食べてみると・・・、
う〜ん、強いコクを感じ、今まで味わったことのない独特の味わい。
この何とも表現のしにくい味わいが「血」の味なのかな・・・、と思っていると、
隣にいたスペイン人のおじさんが、「ハポネス(日本人)、どうだい?」と声を掛けてきました。
「微妙」と答えると、そのおじさんは笑っていました。
 昔、スペインでは冬に入ると、「マタンサ」と言って豚を解体し、1年分の肉類を仕込んでいた。
家畜している豚を何人かの大人が取り押さえ、ナイフを使って一気にとどめを
刺すと、血がど〜っと出てきて、その血をバケツなどで受けるそうだ。
そしてこの血は、モルシージャに使ったり、スープにして味わう・・・。
 何か、段々話がグロテスクになってきた?!
私達の日本とスペインでは、「肉に対する歴史が全然違う」。そう感じさせる、
一品でした。




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